
衆院選の選挙戦最終日となった30日、各党の党首らは夜も街頭に立ち、支持を求めて声をからした。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和される中で、解散から17日間の「短期決戦」となる異例の選挙。有権者は最後の訴えに耳を傾けた。
自民党総裁の岸田首相は、東京都品川区の大井町駅前でマイクを握り、「最後のお願い」に臨んだ。締めくくり演説の恒例だった東京・秋葉原ではなく、接戦となっている東京3区を選択。午後7時半頃、周囲を埋め尽くした聴衆に「経済やコロナ対策をしっかり進め、活力を取り戻す」とアピールした。
夫と演説を聞いた品川区の女性会社員(33)は「コロナが落ち着き、街ににぎわいが戻ってきた。これからは経済対策を進める政治を期待したい」と話した。
立憲民主党の枝野代表は午後7時半、お膝元のさいたま市にあるJR大宮駅前で、接戦の選挙区が増えていると説明。「多くの人が自民党のままではまずいと気付いている。それを政治を変える勇気にしませんか」と熱弁を振るった。聴衆からは「エダノコール」も湧き起こった。
同市大宮区の会社員(60)は「まじめに働いても生活は苦しいまま。働いた人が報われる社会にするため、今の政治を変えなければならないという思いが強くなった」と語った。
東京都江戸川区の都営新宿線船堀駅南口では午後7時半過ぎ、公明党の山口代表が「公明党を勝たせてください」と繰り返した。この日は、比例票の掘り起こしを狙ってターミナル駅を回り、自公政権の意義やワクチン接種の実績などを強調した。
小学2年の長男を育てる江戸川区の主婦(35)は「不登校や自殺といった子どもを取り巻く問題が目立つ。子どもが安心して学べる教育の現場を整えてほしい」と期待した。
「あなたの1票で政治は変えられる」と訴えたのは、共産党の志位委員長。第一声と同じ新宿駅西口で午後7時40分頃から壇上に立ち、「政権交代をはじめようじゃありませんか」と力を込め、拳を振り上げた。支援者らは「そうだ」と声を上げ、拍手で応えた。
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