
《連載》プロが明かす出世のカラクリ
新型コロナという感染症のパンデミックは、もはや一過性のものではなくなろうとしています。ビジネスの視点に加えて、環境や社会を意識する経営は必須になるでしょう。そんな中、急激に変わろうとしている働き方を、私たちも受け入れる必要があります。たとえば会議一つとってみても、組織文化に影響するような変化をとげています。
「テレワークの会議が憂鬱なんです」
そんなことをつぶやかれたのは、旧知の某インフラ企業幹部のイシイさん(仮名)でした。
顔を合わせずにPC画面を見ながらする会議がまどろっこしいということかなぁ、と思い尋ねてみたのですが、そうではないとのこと。そうして口にされた憂鬱さの理由は意外であるとともに、今の変化を如実にあらわしているものでした。
その理由は「会議における忖度(そんたく)文化の消失」と「会議増加による効率化」だったのです。
■会議から消えた忖度
「顔を合わせてする会議というのは、だいたい座る場所からみんな意識するじゃないですか。そして目立つところに陣取るのはたいてい役職が上の人間で、さらにいえば今勢いのある面々なわけですよ。それに対して事務方が資料を配って、声の大きい人間が場を進める。それが今までの会議だったでしょう? それがリモートでの会議では全部消えてしまった」
「イシイさんは、まさに役職が上で、勢いがあって、声が大きいですものね」
気のおけないお付き合いをさせていただいているので、そんな軽口にも苦笑いで応えてくれます。そしてより詳しい状況を教えてくれました。
「リモートの会議の場合、基本的に1人1台のPCを前にするでしょう。そうして、最初に発言した人に画面が切り替わるじゃないですか。すると、なんとなくその人が話すことをみんな聞くわけですよ。それがたとえ役職が下の人間でも」
確かにそうですね。
「そうして聞いてみると、案外いいこと言ってたりするわけですよ。それに対してたとえ私が『若造が調子にのるなよ』という風に嫌そうな表情をしていたところで、周りにはそれがはっきりとは見えないでしょう。せいぜい画面にうつった小さな一コマの表情なわけで。すると『正論がまかり通る』会議になってしまうんです」
私は思わず「変わりましたね」と言って声に出して笑ってしまったのですが、イシイさんも同様に笑われました。
「そう。ずいぶんと変わってしまったんですよ。正論が悪いわけではないし、その後で出てくる調整案件はあらためて考えればよいんですよね。ただ気を使ってもらえないのが寂しくてねぇ」
イシイさん自身は影響力があるものの、決して我を張るタイプではありません。だからそうして決まってゆく議題についても必ず一言以上の発言は行いながら、自分も合意しているという姿勢をあらわされているそうです。
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