
博報堂では、会社を辞めることを「卒業」と言う。
2019年の夏の終わり。わたしが会社を“卒業”して、働く女性を支えるために株式会社 nt / ニトを創立した。就職先としてマスコミ業界人気ナンバーワンにもなったことのある大企業をなぜ辞めたのか。わたしがそうしてまで目指すものは何なのかをお伝えしたい。
健康は、日常を変える:第1の挫折とすべての始まり
今でも忘れない、10年前に食べた鶏肉。
わたしは京都大学に通う女子大生だった。ラクロス部の練習が朝7時にスタートするので、大学生としては稀な規則正しい生活をしていた。朝練をして、授業に向かい、自主練をする。そんな日常が急変した。ほんの些細なことがきっかけで。
合宿で食べたシチューの鶏肉。それが原因で急性腸炎になったのだ。合宿所で朝から晩まで寝込み、バスに毛布に包まれて震えながら帰った。5月だというのに寒すぎて運転手に暖房をお願いしたくらいだった。帰宅後も身体を内側から殴られているような痛みや高熱に耐えていた。1週間が経ち、それまでなんだかんだ元気だったわたしは生まれて初めて生命の危機を感じた。這いずって電話を手に取り、救急車を必死の思いで呼んだ。入院して普通の生活ができるようになったが、ここからが恐怖の始まりだった。
信じられないかもしれないが、毎年、救急車で運ばれることになった。胃腸が弱ってしまい、食事のせいで何度もお腹を壊した。もはや、お腹にかけられた呪いだった。前触れもなく急に痛くなり、立っていられなくなる。胃腸をひねって潰されている感覚。家の中だけでなく、買い物中に倒れたこともある。「これを食べたらまた苦しむのかな…」と食べることがイヤになった。
それとは別に、命が消える瞬間に立ち会ったことがある。部活の練習が終わり、アイシングの準備をしていると目の前で走っていた学生が倒れた。急いで駆け寄るとピクリとも動かない。顔から色が消えていく。まるで土で作られた人形のようだった。心肺停止したと判断し、邪魔になる腕時計を投げ捨てて本能的に心臓マッサージを開始した。「大丈夫」「助かる」と大声をかけ続けた。すぐに仲間が持ってきてくれたAEDを使って救命した。救急車が到着するまでの5分が永遠のように感じた。秋だったのに汗が止まらなかった。その学生は回復したが、目の前で人の命が失われていく経験は忘れられなかった。いつも通っているグラウンドでの出来事。命の儚さと日常の尊さを感じた。
大学生活中に食事で苦しめられたこと、命が消えていく状況を目の当たりにしたことがわたしの健康への考え方を変えた。
日常が変わるのは、いつもあっという間だ。
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