
「マスク外交」は国家として当たり前の「戦略」
中国といえば「ピンポン外交」や「パンダ外交」などが知られるが、新型コロナウィルス(COVID-19)が蔓延する現在、今度は「マスク外交」に乗り出しているという。
米国営ラジオ「VOA」は、「21世紀における『2つの流行病の発生源』というイメージを覆すため、中国は、新型コロナウィルスに苦しめられている国にマスクや手袋、医療品を送る人道支援作戦を始めている」と書く。
専門家らいわく、そうした援助によって中国は自分たちを「責任ある大国」と見せようとしているという。しかし「中国政府が情報を隠蔽したとの疑惑のイメージを変えるために、中国が乗り出しているいわゆる『マスク外交』に疑念を持つ向き」もある。
同記事はこう続ける。
「イギリスの研究では、中国がもっと迅速に対処していれば、新型コロナウィルスの感染数は95%も削減でき、感染もここまで拡大しなかったと指摘されている」
この「マスク外交」の懸念とはどんなものか。英「ロイター通信」は、中国政府や中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)、中国IT大手アリババなどが、イタリアやスペイン、オランダ、リトアニア、ポーランド、ギリシャ、スイスにマスクなどを大量に寄付していると報じている。
そして「EUは1月にガイドラインを出し、ファーウェイを通信インフラの核心部分から排除すると発表した。これを受け、評論家らは、ファーウェイが『マスク外交』と呼ばれるこの取り組みで多額の利益が見込める5G(第五世代移動通信システム)の契約を欧州で勝ち取ろうと企てているのではと、懐疑的に見ている」と指摘する。
アメリカやオーストラリア、日本などはすでに、ファーウェイが安全保障への脅威であるとして5Gインフラから同社を締め出している。
香港紙「サウスチャイナ・モーニングポスト」によれば、中国は欧州だけでなく、中東やアジア諸国にも人道的な援助をしているという。しかし「欧米では中国の動きに対し、最初に武漢で新型コロナウィルスが拡散した際にそれを隠蔽した、という事実から人々の目を逸らせようとしていると批判する向きもある」と書く。
一方で、シンガポールTV「チャンネル・ニュースエイジア」は、EU欧州委員会で域内市場を担当するティエリ・ブルトン欧州委員が「ファーウェイやほかの中国企業による欧州へのマスク寄付について、中国側に隠れた動機があるとは見ていないと述べている」と報じている。そのうえで、ブルトンが「世界的な新型コロナの流行と戦うベストな方法は連帯である」と主張しているという。
既出の「VOA」は、中国政府系メディアの「人民日報」が3月19日付の記事で習近平国家主席のコメントをこう引用していると報じている。
「私たちは断固として、中国国民の生命と安全、身体的な健康を保護する。また断固として、世界中のすべての国の人々の生命と安全、身体的な健康を保護する。そして世界的な公衆衛生の安全性に貢献するために励む」
しかも「人民日報」は、最初から人々の安全を習近平が求めていたとも書いている。一方で「V0A」は「新型コロナウィルスが中国発であることには触れていない」と指摘している。
外交専門サイト「ディプロマット」は、「中国のマスク外交を謀略または問題だと指摘したい人たちは、マスク外交のような手法は近代的な外交政策のひとつの方法になっていると受け入れるべきだ」と書く。つまり、マスク外交のようなやり方は国家による普通の「戦略」であるということらしい。
やはり中国の行動の裏には、何らかの思惑があると考えた方がよさそうだ。
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April 04, 2020 at 01:00PM
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「情報隠蔽のイメージを変えるため?」中国「マスク外交」に世界から疑惑のまなざし(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース
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