
上場投資信託(ETF)運用会社アーク・インベストメント・マネジメントの創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるキャシー・ウッド氏は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの台頭について、「既に軌道に乗っており、廃止するのは不可能だろう」と語った。
ウッド氏はコインデスク主催の「コンセンサス2021」会議で、規制・監督当局も次の大きなチャンスを逃すことを恐れ、いずれ「暗号資産にもう少し友好的になる」との見通しを示した。
同氏は「米国は規制上の観点から非常に分かりにくい」状態が続いたが、米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー新委員長は「柔軟な姿勢」を支持するだろうと指摘した。
一方、キャピタルゲイン税を最高43.4%に引き上げるバイデン政権の提案を巡る不安が「ボラティリティーとバリュエーションの高い銘柄」を動揺させる一因となったが、ワシントンでの協議が「膠着(こうちゃく)」する可能性が高まり、実現の確率は低下したとの認識を明らかにした。
ウッド氏はまた、ビットコインのマイニング(採掘)向けの再生可能エネルギー需要増大の可能性を考えれば、太陽光エネルギーに高揚感を感じると発言。黒字化見通しの不透明感などからアーク・インベストメント・マネジメントはこれまで投資してこなかったが、「今のダイナミクスがそれを変えるかもしれない」と述べた。
ウッド氏のアーク、ビットコイン採掘は地球環境にプラスとなり得る
原題:ARK’s Cathie Wood Says Bitcoin Is ‘Impossible to Shut Down’(抜粋)
(ウッド氏の発言を追加して更新します)
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