
アートとテクノロジー
NFTが最初に活発にやりとりされるようになったのはコンピュータゲームやスポーツの分野(仮想世界ゲームや、サッカー選手のトレーディングカードがその一例だ)だが、最もお金が動いているのはアートの世界だ。彫刻家や写真家、造形作家といった様々な分野の芸術家たちがNFTを活用し始めている。 3月12日には、アメリカ人アーティストBeepleによるデジタル作品『Everydays : the First 5000 Days』がクリスティーズのオークションで6930万ドル(約75億4000万円)で落札された。 続いて、NFTをメインストリームに押し上げたのは、テック業界の巨人たちだ。3月6日、ツイッター創始者のジャック・ドーシーは、15年前に投稿したツイート第1号(その興味深い内容は、「アカウント作成中」の一言)を競売に出品した。 3月23日、ドーシーのツイートは、ブロックチェーン開発関連企業の経営者により、なんと290万ドル(約3億1500万円、売上げは慈善事業に寄付された)で落札された。落札者は「モナリザに匹敵する価値のあるもの」を入手したと喜びの声を発表している。 取引が成立したとはいえ、今後この歴史的投稿をほかの人が閲覧できなくなるわけではない。「モナリザ」のように、誰でもこれまで通り見ることができる。 しかしルーヴル美術館の「モナリザ」と同様に、落札されたツイートは無数の複製品とは根本的に異なる。NFTという鑑定書が付与されたこのツイートだけが本物として認定され、ドーシーかツイッター社がツイートを削除しない限り、ツイートを売却することができるのは所有者だけだ。 3月中旬には、イーロン・マスクが自作のエレクトロミュージックをツイッターに投稿し、オークションに出品している。しかしその後マスクは出品を取り下げた。入札額は112万ドル(約1億2000万円)まで競り上がっていたものの、最終的に富豪は「こういうものをこうやって売るのはあまり正しくない気がする」と意見を変えたのだ。 パートナーでミュージシャンのグライムスはそれほど頓着していない。3月1日、スキンへッドの天使が地球や廃墟の寺院の上空を舞うイラストに、彼女自身がバーチャル署名した10点のデジタル作品が競売に出品され、20分で総額580万ドル(約6億3000万円)で落札された。売上げは全額エコロジー団体に寄付された。
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