
アパレルも持続可能社会に、素材が変わる 素材で変える【SDGs】
山口県にある繊維工場。作っているのはTシャツの素材ですが・・・
「こちらの黒いTシャツ。一見普通のTシャツなんですが、実はこの竹からできているんです」(記者)
そのままでは硬い竹。粉砕し、解きほぐすと・・・
「こんな感じですね。これでもまだまだちょっと粗い部分があるので、もう1工程、この後に作業があるんですけど、このぐらいまでになる」(エシカルバンブー 田澤恵津子 社長)
でも、なぜ服の素材に「竹」を使うのでしょうか。
「こちらの方は照葉樹の森だったんですけれども、そこにも竹が入ってきて照葉樹を枯らしてしまうという問題が起きています」(山口県農林総合技術センター 山田隆信 専門研究員)
竹は成長が早いため、放置すると森林を侵食してしまいます。一方で、竹の繊維でできた服は、埋めると3か月ほどで土に還ります。森を荒らしかねない竹を服の素材に使うことで、まさに「持続可能な」アパレルになるのです。
「作るものすべてが『土から生まれたものは土に還す』くらい安全なものでありたい」(エシカルバンブー 田澤恵津子 社長)
アパレル産業では大量生産・大量消費が大きな問題となってきました。これまでの「作りっぱなし・売りっぱなし」を変えなければいけない。現在、大手でも古着からダウンジャケットを作るなど、素材の見直しが進んでいます。
そんななか、「素材」を知ってもらうことで消費者の意識を変える取り組みを始めた企業も。店舗の前に置かれているのは・・・
「これはコットンなんですけど、Tシャツとかの生地あるじゃないですか、それの糸になる前の原料なんですよ」(ファクトリエ名古屋店 上泉裕理 店長)
この会社がおととしから始めたのは、自分で育てたコットンからTシャツを作る取り組みです。山梨県の農園で材料のコットンを種から育て、収穫までします。
「お店に行けば洋服がある。でも実際、それがどんな風に成り立っているのか、こういうことを知ることによって、物に対しての価値観というか愛着もそうですけど、そういったものが作れるのかなあと」(アネモス 田中良治 園主)
収穫したコットンは、こちらの工場で生地になります。「自分で着る服の素材を自分で作る」、この取り組みに参加した人は・・・
「(服を)選ぶ基準が変わってきたのかなと。素材とかちゃんと見たりとか」(参加した人)
「やっぱり長く大切に着ていく中で、愛着やストーリーが生まれる。となると、単なる服ではなくなる」(ファクトリエ コットンプロジェクト担当 山岡真由子さん)
つくる責任、つかう責任は、まず「素材」から。私たちも意識を変えることができるのでしょうか・・・?
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