
イタリアといえば、食に関して世界に冠たる存在を自負する国。そのため、おいしい料理を世に送り出すだけではなく、昨今問題となっている残飯問題にも敏感です。イタリア南部プーリア州で若者4人が結成したボランティアグループ「Avanzi Popolo」も、こうしたテーマに取り組んでいる団体の1つ。イタリアの環境省から表彰された彼らの活動とは、どのようなものなのでしょうか?
世界各国で貧富の格差が問題となっていますが、それは食料事情についても同じです。飢餓の撲滅などを唱える国際連合食糧農業機関(FAO)の報告によると、世界で廃棄されている食料は年間約13億トンで、食品生産量のおよそ3分の1に当たります。しかしその一方で、食料を満足に摂取できない人たちは世界中に8億人以上も存在。さらに、食料不足が原因とされる発育阻害や低体重の子どもたちが世界中に2億人近くもいますが、他方では過体重や大人の肥満は年々増加し、10億人に迫る勢いとなっているのです。
EUではこうした状況を深刻視し、2025年までに廃棄食料を半減するための取り組みを始めていますが、南イタリアのプーリア州でも若者4人が身近なところから廃棄食料問題に取り組み始めて、大きなムーブメントになっています。2014年に彼らは「Avanzi Popolo(アバンツィ・ポポロ)」という名前のNPO活動をスタート。「前進する」という動詞と「余分にある」という動詞をかけた名前の通り、彼らは家庭やレストラン、食品の小売業者のところで余った食材を、それを必要とする人のもとへすぐに届けるという仕事をしています。
南イタリアでは結婚式や洗礼式のパーティーが派手に行われますが、Avanzi Popoloが目を付けたのはその廃棄食料。南イタリアをテーマにした映画を見れば一目瞭然ですが、経済的に北部よりも遅れが目立つ南部であるにもかかわらず、こうした儀式で作られる食事の量は想像を絶しているのです。一族郎党や友人たちが集っても、到底消費しきれる量ではありません。
結果的には廃棄されるこういった食料を、身近にいる必要な人々に提供するというこの活動は、まさに世界中が模範とすべき形としてイタリア環境省や各機関から表彰されています。イタリア新聞大手コッリエーレ・デッラ・セーラによれば、Avanzi Popoloが2014年に活動を始めて以来、廃棄を免れた食料は2万キロ強にもなるとのこと。
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February 15, 2020 at 04:00AM
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