
■「再建への手ごたえはある」
小菊監督は、63分に乾を負傷で交代させることになったことを上手くいかなかった理由の1つとして挙げたが、それ以上にやはりプレスがかからないままだったことが大きかった。 ACLを含んだ13連戦の最後で動きが悪かったということもあるが、耐えるだけになってしまった最大の理由はスイッチ役がいないということだ。 原川は「プレスのスイッチがなかなか入らない。スイッチをどこで入れるのか。入れた後に全体がどう押し返してラインを上げていくのか。もっとチーム全体でやっていかないといけない」と反省した。「自分たちが目指している形」(先の小菊監督のコメント)ではあったが、ゴールシーンは原川の思い切りがよかっただけで、チームとしての共有がちゃんとできているわけではなかった。だから流れを変える1プレーとはならなかった。 他の部分も未完成だ。再建途中のチームはまだ「どの選手が出てもチームの規律を我慢強く守って、守備での共有をもう一度意識していきたい」(小菊監督)という状況だ。連戦が終わり、リカバリーではなくトレーニングに時間を割けるようになる。乾貴士や坂元達裕が受け手ではなく出し手になってしまっている今の状況は、離脱中の清武弘嗣の復帰が解決してくれそうだ。残念ながら上位争いには加われないが、幸いなことに残留争いにも巻き込まれてはいない。 再建に一定の手応えもある。坂元は「練習の中から今までになかった形も作れている。勝てた試合ではそれが出せている手応えも自分の中にある。チームとしてもそれは感じていると思う」とコメントしている。終盤戦を使って、来シーズンのためにじっくりチームを作ることができるだろう。 ■試合結果 セレッソ大阪 1-2 鹿島アントラーズ ■得点 58分 原川力(セレッソ) 66分 上田綺世(鹿島) 82分 上田綺世(鹿島)
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