
サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。楽曲は速さ(テンポ)によって聴こえ方がどう変わるのかを、さまざまなヒット曲で検証しました。 (TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」9月24日(金)放送分)
山口:今夜は、『BPM』にまつわる授業をお届けしていきたいと思います。BPMは、簡単に言うと曲のテンポ、速さですね。例えばBPMが60の場合は、1分間に4分音符を60回鳴らす速さの曲となります。1分間で60回なので、つまり秒針と同じってことね。 BPMは曲の雰囲気を決める上で、めちゃくちゃ大事なことなんですよ。僕らがレコーディングでよくやることなんだけど、まずフリーで演奏したBPMを測るんです。その上で、もうちょっと速いほうがいいよねって、1単位刻みとか、下手したらもっと細かく刻んでBPMを調整することがある。それによって全然印象が違うんだわ。だから、BPMってすごい大事なわけ。 今回は、いろいろな曲のBPMを下げて……つまり、遅くしてみて、曲の印象がどう変わるのかみんなで検証していこう。BPMを落としたことで曲の中にどんなものが隠れているのだろうか、というのを一緒に見ていきましょう!
――Ado「うっせぇわ」を検証
◆原曲(BPM178)を聴いてみる 山口:BPM 178っていったら、ギターロックといわれるバンドの気持ちいいBPMっていうのが178~180……KANA-BOONくらいだね(笑)。ギターロックはだんだん速くなっていったのよ、それはアニソンとかそういう兆候があったのかな。このBPM178を、半分の89に下げるとどう聴こえるのかを検証してみようと思う。 でも普通にBPMを落とすと、キー(曲の音程)が下がるわけよ。ゆっくりになるとキーも下がっていく(音が低くなる)。逆に、BPMを上げるとキーが上がっちゃうわけ。今回はそれを変えないようにする機材を使って、BPM178を半分の89にして聴いてみよう。 ◆BPM89に下げると…… 山口:ふふふ(笑)。あれ……ちょっと山口百恵を感じるね。「プレイバック Part2」の。もちろんトラックメイキングは、現代的なシンセサイザーとか打ち込みのものがあるけど。……ちあきなおみだ。……あれ? 椎名林檎も感じるね。ちょっとこれをもうちょっと速くしてみようか。BPM100くらいまでいってみる? ◆BPM100で聴いてみる 山口:おー、歌詞が入ってくるね。ハードロックの要素もあるね。あと、メロディーがすごく美しいなっていうのが、ゆっくりにするとわかる。ヒットした要素がわかるよね。あと、歌詞もこう聴くと昭和歌謡に使われるような……カルメン・マキのような時代感あるっていうのが伝わるね。なるほどねー……ゆっくりにすると、いろんなものが見えてくるな。
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