
サトシを積み重ねる
対照的な面もある。アメリカやその他の経済的先進国では、人はしばしばビットコインを支払いに使う話をする。ゲントリー氏はこれを「主に西欧的な視点」だと考え、発展途上国では、ビットコインの獲得により関心があると感じている。「ビットコインを獲得する最も簡単な方法は、ライトニングウォレットを通じてだ」とゲントリー氏は指摘した。
例えばゲーマーだ。一部のゲームに夢中の人たちは、ただ時間を浪費している訳ではない。ライトニングで「サトシを集めている」のだ。長年ゲームにハマっているディッカーソン氏は、これが最も期待できるユースケースの1つであり、見過ごされた不平等を是正する方法でもあると考えている。
「ユーザーが生み出したコンテンツは、ゲーム提供業者にとって極めて価値が高い」とディッカーソン氏。「なぜ(ユーザーが)報酬を受けていないのか?」高スコアを叩き出したり、想像上の夢を実現したりする代わりに、ドラゴンを退治して、サトシを集めることが出来るのだ。
ビットコイン2021カンファレンスの会場の「MintGox」eスポーツ・アリーナでは、ゲームトーナメントをライトニングが支えていた。他にも例えば、Zebedeeのゲームでは「サトシが命の代わりになる」のだ。Zebedeeによれば、「得点を得ると、サトシが追加される。死ぬと、サトシが減る。サトシが全部なくなると、サーバーから締め出される」
さらなるライトニングのユースケースを見ていこう。アプリの「フォールド(Fold)」を使うと、クレジットカードや銀行口座を利用して残高をチャージして、報酬プログラムとしてライトニングを獲得することができる。私も試してみたが、非常に簡単だ。
毎日ルーレットを回して、サトシを獲得することができるといった具合に、アプリは「ゲーム化」されている。私は873サトシを獲得したが、その価値に相当する実物の30セントよりもずっとエキサイティングに感じられる。
スタック(Stak)では、オンラインでの小さなタスク(翻訳や画像のラベル付け)を行い、サトシを獲得できる。同ウェブサイトは、1万9000人のアクティブワーカーがいるとうたっている。
オープンノード(OpenNode)は、業者がビットコイン支払いを受け取るのをサポートするのにライトニングを使っており、ビットコイン2021のカンファレンスではあらゆる所で活用されていた。
「ビットコイン2021カンファレンスの一貫したテーマの1つは、ライトニング・ネットワークの成熟性だった」と、米テレビ局CNBCのレポーター、マッケンジー・シガロス(MacKenzie Sigalos)氏は指摘。「ほとんどすべてのブースがライトニング決済を受け入れていた」
ブルーウォレット(BlueWallet)は簡単なライトニングウォレットを作っている。オーケーエックス、クラーケン、ビットフィネックスなど、より多くの暗号資産取引所が、ライトニングを組み込んでおり、そのような取引所はかなりの数に上る。(ライトニングを基盤に開発をする企業は150社以上あると、ゲントリー氏は語った)
これらのユースケースの多くは、より貧しい国々の人たちが「サトシを獲得」するための支援となる。ゲントリー氏やディッカーソン氏は、「ビットコインを獲得」ではなく、「サトシを獲得」と表現することに私は気づいたが、それは意図的なようだ。典型的なライトニングウォレットは、法定通貨の財布に入っているものに似て、500ドルに相当する100万サトシ以上を保有する人は滅多にいない。
BTCではなくサトシに焦点を当てることは、ライトニングの世界各地での魅力を暗黙に考慮することでもある。「サトシが法定通貨の最も小さな単位と等しい国々が存在するのだ」と、ゲントリー氏。
例えば、イランのリヤルは、約0.000024米ドル相当で、1サトシの価値は(当記事執筆時点で)約13リヤルだ。あるいは1サトシは、7ベトナム・ドンに相当する。「ビットコインや通貨についての前提が、私たちのものとはまったく異なる人たちと毎日話をしている」と、ゲントリー氏は語った。
からの記事と詳細 ( ビットコインの利用を変えるライトニング・ネットワークとは【前編】 - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス )
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