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Wednesday, July 7, 2021

みんなの銀行 番外編「失敗ゼロ」の文化変える - 読売新聞

 国内初のスマートフォン専用銀行「みんなの銀行」を開業した狙いについて、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)の柴戸隆成会長兼社長(67)に聞いた。

 スマホで何でも情報が得られるようになり、市民生活は変わった。産業構造も急速に変化している。銀行も変わらなければ、成長できない。現状の延長線上ではなく、ゼロから銀行をつくる発想だった。変化を続けられる銀行にしたい。

 新銀行は投資がかさみ、リスクもある。ただ、過去の経験だけでは説明できない世の中になり、やってみないと分からない。みんなの銀行は、迅速な意思決定を可能にするため、グループ内の「出島」のように組織を切り離した。うまくいかなければ、即座に方針転換して進める。その方が今の時代に適している。

 設立メンバーには、「グループ全体を巻き込め」と何度も言ってきた。今の銀行は、顧客の声を集めるのに何か月もかかることがある。弱点が少なくない。グループで問題点を共有すれば、弱点克服につながり、サービスを改善できる。そのような効果も期待している。

 実際に店舗を持つ銀行も存在し続ける。だがデジタル化は不可欠だ。みんなの銀行を機に、クラウドやアプリに詳しい人材を外部から獲得した。彼らは、銀行本体のシステム改修にも力になる。それも新銀行の大きな狙いの一つだ。

 銀行には、「失敗をゼロにする」ことを評価する文化がある。これを変えたい。ある程度のリスクはとらないと勝てない。今回の挑戦でグループ全体に、そうしたメッセージを出せたと思っている。

 グループ内の人材交流を進め、スピード感やチャレンジ精神のある文化を植え付けたい。人口減少などで地銀が置かれた環境は決して楽ではない。だが、ひるんでいても始まらない。健全な危機感を持ちながら、立ち向かっていくことで会社は強くなる。

=2021年6月12日 読売新聞経済面(西部本社版)掲載=

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