
「初対面の人とうまく会話ができず、打ち解けるのに時間がかかる」「知らない人が多く集まる場所に行くのが苦痛」。こうした「人見知り」といわれる状態を自覚している人は多いのではないでしょうか。その程度には個人差がありますが、中には仕事に支障を来したり、対人関係にストレスを感じたりするなど日常生活に影響が出るケースもあるようです。 ネット上では「自分の人見知りのせいで、初対面の人を不快にさせていそうでつらい」「子どもの頃は社交的だったはずなのに、いつの間にか人見知りになった」「慣れてくるとよくしゃべるタイプだから、ギャップによく驚かれる」「人見知りになる人とそうでない人は何が違うの?」「変えられるなら変えたい」など、さまざまな体験談や疑問の声が上がっています。 人見知りとはそもそも、どういうもので、変えることはできるのでしょうか。心理カウンセラーの小日向るり子さんに聞きました。
個性と肯定的に考える人も
Q.そもそも、人見知りとはどういうものでしょうか。 小日向さん「そもそもの『人見知り』の意味は『子どもが知らない人に対して嫌がったり、恥ずかしがったりする様子』を指しますが、今では、子どもにのみ使われる言葉ではなく、他人とのコミュニケーションに苦手意識や劣等感、羞恥心などを感じている状態全般について使う言葉になっています。 ただ、本来の意味は変わっておらず、人見知りというのはあくまで『状態』です。つまり、個々の感覚としてはいろいろあって、人見知りを克服したいと思う人もいれば、人見知りである自覚はあっても、それをどうにかすべきものと捉えていない人もいますし、さらには、個性として肯定的に捉えている人もいるということです。人見知りについて考える際にはまず、『社交的な方がよい』といった是非論で語るべきものではないことを認識してほしいと思います」 Q.人見知りになる人(なりやすい人)/ならない人(なりにくい人)について、それぞれの特徴や違いはあるのでしょうか。 小日向さん「国立研究開発法人科学技術振興機構が2013年に発表した研究結果によると、赤ちゃんの人見知りは『接近』と『怖がり』両方の気質が強い子がなりやすいそうです。気質は生まれつきのものなので、人見知りになった原因を乳幼児期の外部要因に見いだそうとしても、あまり意味がないと思います。ただ、『怖がりなのに接近したい』という気質は好奇心旺盛、感受性が鋭いといった性格と親和性が高いともいえます。この気質に教育や環境などの後天的要素が絡み合うと、人見知りが強固になることはあり得るのではないでしょうか。 例えば、感受性の強い気質を持った子がいじめに遭ったことで他人に不信感を持ち、人見知りになることや、他人と接触が少ない親に人見知り気質な子どもが生まれると、子どもも人見知りになりがちといったことが考えられます。あるいは逆に、人見知り気質だったものの、転校が多かったため、環境適応させるために気質を社交的に変容させるということもあり得るでしょう」 Q.「子どもの頃は人見知りではなかった(むしろ社交的なタイプだった)のに、大人になってから人見知りになった」という人も少なくないようです。 小日向さん「何歳までを『子ども』と定義するかにもよりますが、根本的に、子ども時代の人見知りと大人になってからの人見知りを関連付けて考えることはナンセンスだと考えます。先述したように、そもそもの人見知りの意味は子どもに対する概念であることと、子どもの人見知りは気質であり、そこに本人の意思や努力は働かないからです。 また、『大人の人見知り』は俗称なので、人によって解釈が異なる可能性があります。『私って、人見知りなんです』と言われても『恥ずかしがり屋』と受け取る人もいれば、『単独行動が好きな人』と受け取る人もいるということです。つまり、『内向的』『自意識過剰』『コミュニケーションが不得手』『集団行動が苦手』といった、それぞれの性格や言動傾向としてきちんと表した方が適切だと思います。 なお、性格傾向ということでは、幼少期は外部要因によって内向的な性格が社交的になる、あるいはその逆など、性格が変化していくことは十分にあり得ると思います」
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